モンテッソーリ教育
国内外のさまざまな業界で活躍するトップ1%の天才的な人々の多くが「モンテッソーリ」と呼ばれる幼児教育プログラムの出身者です。
Googleの成功はモンテッソーリ教育なしには語れない
ラリー・ページとセルゲイ・ブリンは、インタビューなどで成功の秘訣を聞かれると、かならず幼いころにモンテッソーリ教育にふれたことをあげるくらいです。
今はYahoo!のCEOとなったマリッサ・メイヤーは、創業期からグーグルを引っ張ってきた陰の立役者の1人ですが、彼女も次のように語っています。
「モンテッソーリなしに、Googleは理解できない」
United States President Barack Obama
discovers a variation of the Sensorial Montessori Materials
GoogleやAmazon、Facebook創設者も
成功者が皆受けた「集中力」教育プログラム
· ラリー・ページとセルゲイ・ブリン(Google創業者)
· ジェフ・ベゾス(Amazon創業者)
· マーク・ザッカーバーグ(Facebook創業者)
· ジミー・ウェールズ(Wikipedia創業者)
· ビル・ゲイツ(Microsoft 創業者)
· P.F.ドラッカー(経営学者)
· バラク・オバマ(米国大統領)
· クリントン夫妻(元米国大統領と国務長官)
成功者の共通点は意外なもの
幼いころにこのプログラムを受けた人々は、自分の目標や夢の実現のために「集中力」を自在に操れるようになるのです。
他にも、次のような人たちがこの教育プログラムの出身者です。
- ウィリアム王子とハリー王子(英国王室)
- アンネ・フランク(アンネの日記)
- キャサリン・グラハム(実業者、ピュリッツァー賞作家)
- ガルシア・マルケス(ノーベル文学賞作家)
- ウィル・ライト(シムシティで知られるゲームクリエイター)
いかがでしょうか? ビジネス、政治、科学、文学とさまざまな分野で才能を発揮した、まさにトップ1%の天才たちばかりです。
その彼らが同じ教育プログラム、それも幼児・初等教育プログラム「モンテッソーリ教育」の出身者です。
モンテッソーリ教育は、子どもの先天的な素養や教育環境、親の財力や学歴には関係なく、それを実行した子どもたち全員に素晴らしい成功の礎をもたらしました。
アンネ・フランクはオランダで、ピーター・ドラッカーはオーストリアで、そしてGoogle、Amazon、Facebook、Wikipediaといったインターネット業界の覇者となった若者たちはアメリカで、このモンテッソーリ教育の洗礼を受けたのです。
19世紀末、イタリアで生まれ、またイタリアで初めて女医となった「マリア・モンテッソーリ博士」が、人間の幼児期の特徴をわが子らから学び、また周囲の子どもたちを医学的、科学的な目で観察する事によって導き出された"子どもの育て方"です。 これは、人間の発育を医学的、科学的な裏付けによって構成されていますので、文化や習慣が違っても、また時代が変わっても決して古くならない、普遍的な教育法と言えます。そのためモンテッソーリ教育は「人類科学的教育法」とも呼ばれています。
何でも自分の力でやってみようとする子どものエネルギーを正しく理解し、見守り、発達にあった援助、教育をするのがモンテッソーリ教育のねらいです。
●目標や夢を実現するまで頑張り続けます。
●計画を立て、しっかり考えて行動することができます。
●自分に自信が持てます。
●困っている友達にやさしく接することができます。
●自分の考えをしっかりと持ち、伝えることができます。
●状況の読み取りが早く、気がきく子に育ちます。
●周りの状況、自分の立場をしっかり理解できます。
●両親や目上も人を尊敬し、感謝できるようになります。
敏感期の子どもに最適なモンテッソーリメソッド
1.自分の好きな「お仕事」を自由に
モンテッソーリ教育において、子どもがやることは至ってシンプルです。
1. 子どもが自分でやりたい「お仕事」を選ぶ
2. その「お仕事」に没頭する
3. 自分で納得いくまでやりきる
「お仕事」とは、ハサミで切る、物を大きさや長さによって並べ替える、のりで貼る、糸で縫うなどのたわいのない一連の作業です。その作業をほかの人がやるのを見て、本人が「やりたい」と意思表示したときだけ、先生は「やってみる?」と誘います。決して、先生が作業を薦めたり、強要したりはしません。
モンテッソーリ教育では、先生が声でやり方を説明することもありません。子どもたちの目の前で、1つ1つの動きを分解して見せます。 そして自分の頭で考え、手足あるいは指先を動かして、先生に提示された見本と同じようなことができるまで、何度も、何度も、納得のいくまで続けます。
子どもたちは、しばらく集中した後、ふいにツキモノが取れたような、達成感に満ち溢れた穏やかな表情を見せて、「お仕事」を完了させます。始めるときも自分で決めて、止めるときも自分で決めるのです。その記憶は、自分の能力を100%出しきった貴重な体験として脳に刻まれます。
子どもは、全員で同じことをするのではなく、一人ひとり自分の好きな活動を自由に行います。 自分で自分の活動を選び、自分のリズムで納得がいくまで繰り返し活動をします。 子どもは敏感期に本当に集中し夢中になれるものを見つけ、どんどん成長してゆきます。子どもに的確な援助をするために、子どもが仕事に集中している時は受動的な立場で、暖かく見守り観察します。 どの子どもにもある知的好奇心が自発的に現れるよう、子どもに「自由な環境」を提供することを重要視します。
2.大人(教師・親)の役目
子どもは、自分を取り巻く環境の中から、無意識のうちにあらゆる印象を吸収し、自分自身を形成する力を持っています。モンテッソーリは、この特別な力を「吸収する心」(The Absorbent Mind)と名づけました。無秩序で乱雑な家庭環境で育てば、そのような特徴を身につけた子供になります。また温かく、穏やかな環境で育てられれば、温かさと穏やかさを身につけた子どもになります。我々大人は、幼児期における環境の重要さを認識しなければなりません。
モンテッソーリの5分野
日常
教具は、日常使っているものが主ですが、子どもサイズであることに注意します。(子どもが扱いやすいもの)
・色彩、形などが子どもに美しく魅力的であること(子どもが思わず手を出したくなるもの)
・清潔であること(簡単に洗えて清潔に保つことができ、子どもが汚れに気付くもの)
・制限のあること(1セットずつ備る。自分のやりたい教具をお友達が使っている場合、待つことを覚え、社会性を身に付ける)
・誤りの訂正が自分でできるように(教具の使い方に誤りがあれば、自分で気付くように工夫されている)
・できるだけ本物であること(本物の持つ美しさを感じられるように。また、壊さないように慎重に扱うことに慣れる)
言語
まずは、運筆の訓練をします。それと平行して、物の名称を覚えてゆきます。 文字に興味を持ち始めたらゆっくり文字の練習を始めます。最終的には文法をしっかり理解しながら、複雑な文章の読み書きが出来るようになります。
感覚
子どもは2歳から6歳の間に、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の五感が著しく発達します。感覚の発達は知的生活の基礎となるので、モンテッソーリ教育の中でも特に重要視されています。
・円柱さし(ブロックからいろいろな大きさの円柱を抜き、ばらばらにし、また対応する穴に戻すという活動)
・触覚板・・触覚・・粗さ滑らかさなど識別
・音感ベル・・聴覚・・音の高低
など代表的な教具があります。
数
モンテッソーリでは、具体物をたくさん使って、量や数の感覚を身につけてゆきます。 具体的に感覚で捉えることのできる物「量物」、その量物を言い表すときに使う「数詞」、書き表す時に用いる記号の「数字」の三者が、理解できた時、数量の概念を身につけたと判断します。
文化
地理、地学、歴史、動物、植物、道徳、音楽、体育、美術などが含まれます。 宇宙にあるすべての文化教育が対象です。
モンテッソーリは、子どもと大人のよい関係の指針として、「教師の心得12か条」を示しています。
1.環境に心を配りなさい。
環境を整え、間接的に子どもを導くことが重要。
2.教具や物の取り扱い方を明快に正確に示しなさい。
子どもに的確な援助をするために、教師は教具の使い方を繰り返し練習しなければならない。
3.子どもが環境との交流を持ち始めるまでは積極的に、交流が始まったら消極的になりなさい。
能動的な精神を持ちながらも、子どもが仕事に集中している時は受動的な立場で、暖かく見守り観察する。
4.探し物をしている子どもや、助けの必要な子どもの努力を見逃さないよう、子どもを観察しなさい。
子どもの喜びを大人の代行で奪ってしまわないように。しかし、助けが必要なタイミングは逃さずに。
5.呼ばれたところへは、駆け寄り、交歓しなさい。
呼ばれたときにすぐ行けば、2,3分ですむことが、そうしなかったために30分かけてもダメということにならないように。
6.招かれたら、耳を傾け、よく聞いてあげなさい。
子どもが直接、言葉で表現していない要求も含めてくみ取るように。
7.子どもの仕事を尊重しなさい。質問したり、中断したりしないように。
大人の一方的な都合で、子どもの仕事を中断したり、妨げたりしないように。
8.子どもの間違いを直接的に訂正しないように。
大人が思っている以上に子どもはプライドが高いので、直接的に間違いを正すのではなく、子ども自身に気付かせるように。また、間違わないように仕向けることもしないように。間違うことで学んでいくのだから。
9.休息している子どもや他人の仕事を見ている子どもを尊重しなさい。仕事を無理強いしないように。
10.仕事を拒否する子ども、理解しない子ども、間違っている子どもは、たゆまず仕事への誘いかけを続けなさい。
9と10の子どもの様子は、外見上は同じように見えますが、内面は全く逆。これを見分けるためには、日頃から子どもをよく観察していなければならない。
11.教師を捜し求める子どもには、そばにいることを感じさせ、感づいている子どもには隠れるようにしなさい。
12.仕事がすんで、快く力を出しきった子どもを静かに認めながら現れなさい。
決して安っぽい言葉でほめないこと。子どもの心に安らぎを与えられるように。
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